月刊自動車2000年5月号が選んだ輸入車今月の一台

家の古本あさっていたら出てきました。

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サターン 日本車キラーがさらにクオリテイを充実させ、登場  アメリカからやって来た「良心的な車」というイメージで着実に支持者を増やしているサターンがビッグマイナーを受けた。アメリカでの成功を日本に持ち込めるか?ニューサターンに早速試乗してみた。

プロフイール アメリカではベストセラーのミドルクラスワゴン  サターンは85年1月に創設されたアメリカで一番新しいメーカーだ。実際に車の生産を開始したのは90年からだが、8年間で200万台以上をアメリカ国内で販売するというベストセラーカーになっている。しかも車はSクラスというコンパクトなモデルだけ。4ドアセダン、2/3ドアクーペ、ステーションワゴンというラインナップだけで、これだけの車を売ったのだ。人気となったポイントは販売方法。同じ地域では価格は同じ。値引きなどの交渉をしなくてよい、という方法がアメリカのユーザーに良心的と思われた。日本には97年に上陸したが、2年間で約3300台を販売した。販売店が99年末現在で21拠点と少ないことを考慮すればまあまあの成績ではないだろうか。そのサターンセダンとワゴンがビッグマイナーで2000年モデルを投入してきた。スタイルこそキープコンセプトだが、シャシー以外は全面的に見直したというニューサターンだ。

動力性 操縦性 サターンのエンジンは直列4気筒1.9リッターDOHC16バルブ。125ps/5600rpmの最高出力と16.8kg・m/4800rpmの最大トルクを得ている。 車輌重量は試乗車のSW2・Gパッケージ車で1160kg(AT)になる。パワーウエイトレシオは10kg/psを切っているので意外にスポーテイなワゴンといえる。その実力は0→100km/h加速で8秒台という俊足でもわかる。改良された1.9リッターDOHCエンジンはスムーズにレッドゾーン手前の6400rpmまで吹け上がり1速70、2速で110km/hまで引っ張る。4速ATはシフトショックも少なくキックダウンもスムーズだ。サスペンションはフロントがストラット、リアはパラレルアームとトレーリングリンクの組み合わせ。コーナーではフロントの安定性の高さが印象的だった。パワーアシストのハンドルはロック・トウ・ロックが2.7回転とクイックタイプ。パワーアシストもかなり重め。高速のレーンチェンジやコーナリングでのハンドルの切り込みには意外に大きな力が必要だった。スポーツワゴン的なスパルタンさがあるのだ。ブレーキはフロントがベンチレーテッドデイスク、リアはドラム式の組み合わせ。ペダルの踏力は重く、初期制動はやや甘めだった。走りも楽しめるワゴンとしてみると意外に面白い車だ。レギュラーガソリンを使用するというのもうれしい。

居住性 快適性 ニューサターンワゴンのボデイサイズは全長4520mm、全幅1695mm、全高1395mm、ホイールベースは2600mmだ。国産車ではトヨタカルデイナに近いサイズになる。ただし車輌重量はカルデイナは1400kg台なのでサターンの軽さがわかる。しかし軽量だからといって、廉価な感じはしない。ボデイにポリマーパネルを使用している効果だ。乗り心地は中低速ではやや硬めだが、ボデイ剛性はきちんと確保されている。キシミ音なども発生していなかった。エンジン音も全体に音のレベルは小さくはないが、4000rpmまではそう気にならなかった。ちなみに100km/h4速は2500rpmになる。
居住性だが、フロントシートは座面後部がダイヤルにより上下する。もっとも高めの位置にしてもドライビングポジションはやや低め、これもスポーツワゴン的だ。リアシートの着座位置はやや高め、座面はやや短めで、背もたれの角度はやや立ち気味なので、大人の長時間ドライブはちょっとつらいかもしれない。
レッグスペースもやや狭いので小学生までが快適スペースだろう。リアシートは背もたれが6/4分割で可倒する。ヘッドレストを外さずにフラットになるのは便利。ラゲッジスペースはリアバンパーの幅が厚いので、室内がやや制限されている。しかし開口部は低く、トノカバーも用意されているので使い勝手はよかった。

装備 インテリア 2000年モデルのサターンワゴンは、「sw2ワゴン」1グレードだが装備の違いでGパッケージとGLパッケージがある。試乗したのはGLパッケージで、レザーシート、レザーシフトノブ、レザーハンドブレーキグリップが標準になる。レザーステアリングは標準モデルを除くG/GLパッケージに装着されているが、オプションデインプル付きも設定されている。インテリアデザインも大幅に変わった。インストルメントパネルはパネル上面が運転席から助手席まで一体になり、運転席前のメーター部分やエアコン吹き出し口も改善され、使いやすくなっている。センターコンソールのレイアウトも変更され、操作系スイッチがまとめられた。エアコンやオーデイオも新タイプに変えられている。安全面ではフロントシートベルトの受け口のベルトを25mm延長、リアのヘッドレストも追加されている。もちろんフロントシートのエアバックも標準だ。チャイルドシートに関してはワゴンは標準用のブラケットは用意されていない。

購入アドバイス 価格、装備、実力ともに同クラスの国産ワゴンと勝負できる。サターンワゴンのバリエーションは、エンジンが1タイプだがミッションは4速ATと5速MTが選べる。5速MTはオプション設定になる。グレードはベーシックな標準グレード、Gパッケージ、GLパッケーがワゴンにラインナップしている。車輌本体価格は2000年モデルになって2万円のアップだ。1.9リッターエンジンのワゴンで最高価格モデルでも200万円以下に抑えられているのは、ユーザーにはありがたいこと。さらにボデイサイズも全幅が 1700mm以下になっているので小型車ナンバーに収まっている。これは米国と日本のスタッフがマーケットの状況を判断して相談して決めたことだという。このようにして日本に上陸したニューサターンワゴンだqが、ファミリーユースのミドルクラスワゴンのイメージが強い。確かにサターンというイメージは「良心的なファミリーカー」だが、実際に今回ハンドルを握ってみると、動力性能、ハンドリング、乗り心地などかなりスポーテイな味付けになっているのだ。

 

 


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